新型コロナウイルス感染症の拡大を食い止めた後、どんな世界で暮らしていきたいか。2008年のリーマン・ショックから経済を立て直すとき、私たちはサステナブルな社会を築く方に転換できたがそうはしなかった。二酸化炭素の排出量は増え、森林伐採は続いた。不安な日々が続くが、多くの人が人生にとって何が本当に大切かを改めて考える機会となっているいまこそ、未来の社会について考えたい。(翻訳=梅原洋陽) 私たちの不安は頂点に達しているだろう。しかし、新型コロナウイルスによるロックダウンはほんの少し、ポジティブなことをもたらしている。例えば、ソーシャルメディアはかつてないほど、親切で、人々を束ねる場所となっている。家で仕事をすることで、大切な人と過ごせる時間が増え、深く考え、読書をし、脳に休憩する時間を与えることができている。多くの人が、人生にとって何が本当に大切かを改めて考える機会となっているだろう。 世界規