国土交通省は10日、北海道・奥尻島で4日、函館発奥尻行きの北海道エアシステム2891便(サーブ340B型機、乗員乗客13人)が、奥尻空港への着陸を取りやめる「着陸復行」の操作中に、対地接近警報装置(GPWS)が作動して急上昇するトラブルがあったと発表した。 同社が国交省に報告したデータによると、同機は地上まで約30メートルにまで迫っていた。乗員乗客にけがはなかった。 同社から10日にトラブル内容の報告を受けた国交省は、事故につながりかねない重大インシデントにあたると認定した。また、報告まで6日もかかったことを問題視し、同社への立ち入り検査も検討している。 国交省によると、トラブルがあったのは4日午前11時25分頃。同機は同空港の南東約1500メートル、高度約200メートルの地点で、天候不良で視界が悪いことを理由に、着陸を取りやめる「着陸復行」を開始した。 同機はいったん上昇を確認したが、そ