航空自衛隊が日米共同訓練時に米空軍への空中給油機による給油を可能とする覚書を米側と交わしていたことが3日、わかった。 これまでの共同訓練では、米軍機から自衛隊機に空中給油を行うことはあったが、自衛隊機が米軍機に行ったことはなかった。 空自によると、覚書は自衛隊と米軍とが物品や役務を融通し合う日米物品役務相互提供協定(ACSA)に基づく実務上のもので、昨年10月、交わされた。現在、空自の空中給油機KC767から米軍機に給油を行う場合の機種同士の適合性について確認作業を行っているという。 ACSAは、共同訓練のほか、周辺事態や日本有事の際に日米で物品・役務の相互提供を行うと定めているが、防衛省は、周辺事態などの場合は改めて給油を行う米軍機の用途などについて協議を行う方針だ。