増山実の「今夜、喫茶マチカネで」をよんだ。 初読みの作家さんだ。 もうすぐ閉店を予定している「喫茶マチカネ」で待兼山で起こった不思議な思い出を語りあう「待兼山奇談倶楽部」。 7つの不思議な話が奇談倶楽部で語られる。 いくつかの話の中ではカレー屋ロッキーの話が良かったな。 応援していた馬?が数年後青年になってカレーを食べにやってきた? なんてちょっと不思議な話や、待兼山のたぬきの話など。 どこの町でも同じ顔をしたチェーンの喫茶店ではなく、こんな感じで常連がいたり、お店の人とお客が気が向けば話をするような、そんなお店に言ってみたい。 しかし、こういう喫茶店も本屋さんも急速に絶滅していってるみたい。 最後の章では高野文子の「黄色い本」が出てきた。本好きにはたまらない本と紹介されていて嬉しくなる。 今夜、喫茶マチカネで 作者:増山 実 集英社 Amazon 「実は、私には、今まで誰にも話してこなか
