ことしの新入社員は、働き方が「人並みで十分」と考える割合が6割近くに上り、バブル期を上回って過去最高になったとする調査結果がまとまりました。 このうち、働き方については「人並み以上に働きたい」と答えた割合が34.2%だったのに対して、「人並みで十分」が58.3%に上りました。これはバブル期直後の平成4年の53.3%を上回り、これまでで最も高い割合です。また、働く目的については、「楽しい生活をしたい」が41.7%と過去最高を更新し、「経済的に豊かになる」が27%と上昇に転じた一方、「自分の能力をためす」は12.4%、「社会に役立つ」が9.3%で、ここ数年減り続けています。 日本生産性本部は「売手市場で学生の就職活動への負担が減り、就職難のときのように人より上に行きたいと考える人が減ったのではないか。仕事より私生活を優先したいという今の世代の意識も反映されている」と分析しています。