何度裏切られても、見た目で人を信頼する――。高齢者のそんな傾向が、名古屋大学大学院環境学研究科の鈴木敦命(あつのぶ)准教授(心理学)の実験でわかった。米老年学会誌オンライン版に掲載された。 見た目で信頼できそうなイメージは全世代共通で、実験ではこうした「信頼できる顔」と「できない顔」の写真を用意。高齢者(65~79歳)、若年層(19~30歳)それぞれ36人に写真を見せ、お金を預けるかどうかを決めるゲームをした。 写真の見た目に関わらず、半数は預けた金を倍にしてくれるが、半数は横領する。4回のゲーム後に改めて顔写真を見せ、「良い人」か「悪い人」を答えてもらったところ、横領されても「信頼できる顔」の人を「良い人」と答える割合が高齢者は49・3%にのぼった。若年層では20・6%だった。 鈴木准教授は「記憶力の衰えもあるだろうが、高齢者には、見た目で良い人、悪い人を判断し続ける傾向がみられた。詐欺
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