昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で前法相の衆院議員河井克行容疑者(57)が広島県議のスタッフに現金を渡した後の昨年5月、安倍晋三首相の秘書がこの県議を訪ね、前法相の妻の参院議員案里容疑者(46)への支援を求めていたことが6日、関係者への取材で分かった。 案里議員は自民党本部の後押しで昨年3月に公認された。その後、複数の首相秘書が案里議員の陣営スタッフと一緒に地元議員を回っており、この県議も訪ねたとみられる。克行前法相は案里議員の陣営が立ち上げたLINEのグループで首相秘書の回り先を細かく指示しており、現金の提供先を意識し、選定した可能性がある。