セルビア当局は首都ベオグラードで実施されている一連の強制退去をやめ、十分な住宅を提供しなくてはならないと、国際ロマ・デーの前夜に、アムネスティ・インタ―ショナルは述べた。 「政府当局は、まるで私たちが好きこのんで集落に住んでいるかのように振舞っています。でも、私たちに他の選択肢があったでしょうか? あなたがロマだったら、選択肢などほとんどないのです」(アムネスティに語ったロマの女性。2010年8月) 新たに発表された報告書『家とは、頭の上に屋根があるだけじゃない〜適切な住宅を持てないセルビアのロマ〜』には、2009年4月以来、ロマに対する強制立ち退きが増加していることが報告されている。立ち退きにあったロマの人びとは、隔離された居住区のコンテナで生活をするか、またはセルビア南部に戻り、しばしば家とは呼べない不適切な住宅で、貧しく暮らしている。 「ベルグラードのセルビア当局は、強制立退きをや