印刷 米国防総省は24日、中国の軍事力についての年次報告書を発表した。初の国産空母やステルス戦闘機など先端兵器の開発・配備が進み、2020年までに近代化を達成すると分析。透明性の欠如や海洋権益を巡る強引な姿勢が各国の懸念を招いていると指摘した。 報告書は、中国が過去10年間に投資を続けた装備や技術の多くが完成期を迎え、今後数年で配備可能な状態になる、と総括。国産空母は15年にも就役し、今後10年間で複数の空母と随伴艦を建造するとの見通しを示した。 旧ソ連軍の空母を改修し、今月試験航行を始めた中国初の空母「ワリャーク」は、来年末までに「艦載機がない状態で運航可能」としたものの、艦載機が最低限の実戦能力を得るには数年はかかる、と予測した。 1月に初めて試験飛行した次世代ステルス戦闘機「殲(せん)20」については、高性能ジェットエンジン製造などに課題が残り、本格運用ができるのは18年以降