「漫画の神様」手塚治虫さんのキャラクターが、ブラジルの国民的漫画家、マウリシオ・デ・ソウザさん(76)の作品「モニカと仲間たち」の中で復活することになった。 鉄腕アトムや、「ジャングル大帝」の主人公レオなどが、ソウザさんが描くキャラクターと力を合わせ、アマゾンの熱帯雨林を違法伐採から守るために戦うストーリーだ。2月末と3月末に計2冊がブラジル国内で出版される。 ソウザさんは妻が日系人で、もともと手塚ファンだった。1984年にブラジルに講演旅行に来た手塚さんに会って意気投合、親交を深めた。89年に亡くなる直前も手塚さんと東京で会い、「平和や環境を守ることの大切さを語り合った」(ソウザさん)といい、その際、冒険漫画を共同制作する約束をした。ストーリーは、手塚さんの著作権を管理する手塚プロダクションと2年前から協議して決めた。