「記録タイマー」と聞いて、「ああ、あれだな」とピンとくる人は、おそらく理科教員だろう。塾講師、家庭教師、学参編集者、私のような教育寄生業界の人間かもしれない。ほとんどの人は「記録タイマー」と聞いても、「えっと、ストップウォッチのこと?」ぐらいにしか思わないのではないだろうか。ただし、この半世紀の間に義務教育を終了した人(つまりほとんどの人)は、必ず1回はこの装置に触れたか、あるいは少なくとも教科書上でそれが扱われているのを目にしたはず。紙テープを並べたグラフ問題を解いて高校に合格した人だって少なくないはずだ。だが、たいていは忘れている。 ●記録タイマーはこういうもの → ケニス株式会社 - 理科なび - 教材の紹介 忘れたっていいようなことだ。もちろん、物理学を学ぶ上で、速度と加速度について実地に調べる体験は重要だ。それをじっくり考察し、ガリレオ・ガリレイやニュートンが何に悩んだのかを追体