「崖の上のポニョ」を観てきました。 ……今世紀最大のトンデモ映画! 宣伝チラシに書いてあったあらすじがすでに異様な匂いを発しており、ただのほこほこした映画ではないだろうとは思っていたものの、まさかここまでサイケデリックなおはなしだとは。 具体的な内容は書きません(書きようがないとも)が、徹頭徹尾何かがズレている。「千尋」なども、同様に「奇妙なものを奇妙なまま描いた」映画だとは思うんだけど、「ポニョ」の場合は表面的には一見フツーっぽい世界であるにも関わらず、全体の土台がグニャリと歪んでいるというか。「さあ、これからヘンな世界へ突入します!」という合図もないまま、だんだん奇妙なことの度合いが高くなっていく(しかも「ホラ! 奇妙でしょう?」という顔を誰もしない)。しいて言うなら、オープニングから5分のカラフルすぎる色使いが「もう始まってますよ?」という合図にも取れる。途中、主人公の母親が(ちょっ