「an・an」(マガジンハウス)は、1970年に世界的ファッション誌「ELLE」の日本版として創刊。ファッションと旅行の2本立て企画で、まだまだ保守的だった女性たちに「(男がいなくても)おしゃれをして外に出かけよう」と提案した。翌年創刊した「non-no」(集英社)と共に「アンノン族」という流行を生んだほどのショックを世間に与え、創刊当時は黒川紀章や横尾忠則といった本物の文化人がメッセージを寄せるなど、最先端を行く媒体でもあった。 「まだ当分結婚しないつもりの女の4つの楽しみ」や「20代で有名人になる方法」(共に87年)といった特集が誌面を飾り、恋愛企画でも「私好みの男(あなた)にしたい」(83年)と、あくまでもクールな視線を貫いた「an・an」は、読むだけでカッコ良かったのである。そんな固定観念だけが自縛霊のように残り、リアル読者との乖離も進み、気付くと同誌はユルいオピニオン誌に転落、販
音楽一青 窈さんのPVがすごすぎる件について - 深町秋生の新人日記まず断っておくが。私は、一青窈が歌手として嫌いだ。一青窈の言葉遣いは小難しくて労働者階級の私にはさっぱりわからない。文語。洒落た言い回し。詩的言語。一青窈が私に投げつけるメッセージは、ヒューマニズムや感情の機微などではない。私にとって彼女の唄は 教養!教養!お前ら労働者階級には無縁の教養! という象徴的暴力である。 そんなわけで、一青窈の唄を聴くのは結構苦痛なわけだが、上の記事で「PVがすごすぎる」と書いてあるので見てみようとは思った。つらかった*1。本当につらかった。しかし、絶望した!そんなに大したことはなかったのだ! 一青窈 「受け入れて」まず、冒頭に出てくる巨人のような男が全然気色悪くない。しかも、曲が始まってから画面に現われたのは、可愛らしい着ぐるみだ。これでは、サンリオピューロランドと何が違うというのか。 「外見
ブロガーとしても人気を集め、『タイアップの歌謡史』などの著書でも知られる速水健朗氏が、現代ニッポンに染み渡る「自分探し」現象をテーマとして、『自分探しが止まらない』(ソフトバンク新書)を上梓した。自己啓発や自分探しにまつわる人や現象の構造やカラクリにまで迫った本書、その狙いや現状認識について詳しくお話をうかがった。 ――2008年の1月に、ネットで「ポジティブ教」という言葉がちょっと話題になりました。ライフハックネタや、自己啓発的な話がネットでは、よく人気を集めるのですが、そういった潮流を揶揄した言葉として、「ポジティブ教」という言葉が生まれ、揶揄する側と反発する側に意見もわかれましたよね。 速水氏■「ポジティブ教」の信者になって、本当にポジティブになれるんだったら問題ないし、水を差すつもりはないですよ。自己啓発書を読んで前向きになることに対しては、誰も文句を言う筋合いではないと思います。
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