8月3日のデモ。若者たちは警察の催涙弾などを防ぐためヘルメットやマスクを装着(写真:ロイター/アフロ) いまやデモは常態化? 香港では、今週末も空港での集会に始まり、複数の集会やデモが計画されている。デモのそもそもの要求は、「逃亡犯条例」の改正案の撤回。容疑者の中国本土への移送を可能にする改正案にノーの声を上げているのだ。 なぜなのか?端的に言えば、中国の司法制度に対する不信感だ。 若者たちは連日デモに繰り出し、警官隊との衝突さえもいまや常態化した感がある。この状況を香港の人たちは、どんな気持ちで見ているのか?そのホンネを知りたい。 香港は海を挟んで香港島と九竜(カオルーン)半島に分かれる。 議会にあたる立法会や、中国の出先機関「中央政府駐香港連絡弁公室」があるのが香港島。官庁街だ。 小さな店がひしめき、道に迷い込むと露店や市場などが突如現れるのが九竜半島側。例えるならば、下町か。多くの観