Googleが予測できない言葉を手に入れろ! 東浩紀の新著である『弱いつながり 検索ワードを探す旅』。現代日本におけるインターネット論でありながら旅行記でもあり、著者の思想が平易な言葉で引用・解説されながら、一種の自己啓発的な様相も帯びる自在性がある。ざっくりと言えば以下のように読み取った。 インターネットを使いこなすほどに再帰的な最適化によって階級が固定化される 最適化から外れるためには「システムの外側にあるキーワード」が必要となる そして「もっと知りたい」という欲望を「キーワード」に結びつける そのためには旅にでたり、複数のコミュニティを渡り歩いて偶然性を積極的に取り入れるべき 再帰的な最適化と階級の固定化 特にインターネット上においては自身にとって居心地の良いコミュニケーションや情報収集のための調整がしやすいという側面がある。RSSやSNSにはお気に入りの人ばかりを登録してあるし、G