川端康成などの著名人も訪れた東京 千代田区のフランス語書籍専門の老舗書店が新型コロナウイルスの影響などで2月28日、75年の歴史に幕を下ろしました。 1947年に創業した「欧明社」は、戦後間もない時期に専門家から引き取るなどしてフランス語の書籍を取りそろえ、それ以来、日本とフランスの懸け橋として多くの文化人や研究者、学生たちに親しまれてきました。 しかし、店主の奥山由紀夫さんによりますとフランス語を学ぶ人の減少に加え、新型コロナウイルスの影響で教科書を使わないオンラインでの授業が増えたことなどから書籍の売れ行きが落ち込み、閉店を決めたということです。 奥山さんは「苦しい判断でしたが、新型コロナに背中を押されるような形になりました」と心境を明かしました。 最後の営業日となった28日は、閉店間際までひっきりなしに常連客などが訪れ、書籍を購入したり、奥山さんと一緒に記念撮影をしたりしていました。
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