娘・マチ子が生まれて一ヶ月。妻も実家から帰ってきて、三人と一匹の生活が始まった。一ヶ月検診では「おとなしいいい子ですね」とのコメントを頂戴したと聞いたが、他の赤子と生活した経験がない僕にとっては、マチ子の夜の泣き声はなかなか堪えるものがある。子守唄がわりに「早く寝てくれるといいなあ」と口ずさんでいたら、いつの間にか歌になっていた。 彼女は「夜泣きをしないほう」であるらしい。三時間おきの授乳に加え、なかなか寝付かない子との生活を繰り広げられてきた世のお母様方の努力と苦労はいかほどのものであっただろうか。ただただ頭が下がる。僕もせめて妻の負担を減らせればとあやしてみるのだが、上手くいくことはあまり多くない。どこかで聞いたようなメロディで鼻歌をうたったり、ウルトラマンの歌をマンから順にうたったり(このときは新マンで眠った)、スペースコブラの歌をうたったり(歌っているうちに僕が興奮してきた)、西城