FoodScieceで松永和紀さんがモンサントポリス問題について書いていた記事が はてなブックマークで掘り起こされていたので、書きそびれていたことを書いてみたいと思います。 先日公開され、それなりに話題になっていたフード・インクという映画があります。内容は現代の食品産業に対する批判、特に大企業が食品産業を「支配」している問題について描かれています。筋立ては、以前このブログでも紹介した雑食動物のジレンマから狩猟・採取生活の部分を除いたような内容です。映画はアメリカの広大な穀物畑から始まり、コーンの大量生産を元にした大規模な食品産業を取り上げます。次に、それに対する代替的な食生活としての「オーガニック」について、商業化した「オーガニック」と「伝統的」な農業としての「オーガニック」を描き、最後に遺伝子組換え作物に焦点を当てます。今回は映画の最後の部分、フード・インクが描くモンサントの姿について取