かつて日本には「活字プロレス」なる文化が隆盛を誇った。 実際のプロレスを見なくても『週刊ファイト』や『週刊プロレス』などの専門誌を読んでプロレス体験をするという奇妙な現象がプロレスファンの間で一般的になり、日本のプロレス文化が他国に類を見ない方向に進化した要因となった。 しかし、この「活字プロレス礼賛文明」は急速にその勢いを失い衰退する。 これは「下山事件と三億円事件に並ぶ謎」だ。 いったいなぜ? なんてテーマを扱う気配はないが、現在土曜深夜にテレビ東京では『ジョージ・ポットマンの平成史』なる番組が放送されている。 「テレビ誕生100周年記念番組 テレビ東京・CBB共同制作」である。もちろんいい加減な肩書きだ。そもそもCBBなんていう放送局などない。 ジョージ・ポットマンは「歴史学の視点から日本の平成史を研究し、定説にとらわれない大胆な仮説で知られる新進気鋭の日本研究者」である。もちろんい