(ゴールドマン・サックスのロバート・)ゼーリック副会長から竹中平蔵氏へ送られたある手紙の存在が明らかに出たのは、2005年8月、まさに「郵政民営化」を問うあの解散総選挙の前月に行われた、参議院特別委員会でのことでした。 民主党(当時)の櫻井充参議院議員が、竹中郵政民営化担当大臣に、こんな質問をしたのです。 「竹中大臣、あなたは今まで、アメリカの要人と民営化について話し合ったことはありますか」 この質問に対し、竹中大臣はキッパリとこう否定しました。 「いいえ、一度もございません」 そうですか、では・・・と言って、櫻井議員がその場で読み上げたのが、ロバート・ゼーリック氏から竹中大臣に宛てた手紙だったのです(第162回国会 参議院 郵政民営化に関する特別委員会より:以下要約)。 「竹中さんおめでとうございます。 あなたは金融大臣としてよいお仕事をされ、それが新しい任務につながったのですね。 この