アークトゥルスはmRNA技術を有するスタートアップで、2013年に設立され米NASDAQ市場に上場している。「LUNAR」と称する独自の脂質ナノ粒子技術(LNP)を有し、肝臓および呼吸器の希少疾患を対象にmRNA医薬による治療を目指してきた。これらのmRNA医薬に関しては、米ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループのヤンセン・ファーマシューティカルズや武田薬品工業などと共同研究開発を行っている。 2025年に製剤までの一貫生産 COVID-19の流行を受けて、米モデルナやビオンテックと同様にmRNAワクチンの開発に着手し、現在は米国とシンガポールで第2相臨床試験を実施している。モデルナやビオンテックももともとmRNA技術をベースにがんワクチンなどの研究を行っており、COVID-19の流行を機に感染症用ワクチンの研究に乗り出した。アークトゥルスのmRNAワクチンは、冷凍保存を必要とせず、1回
プロジェクトの中心となるのは、アクセリード(神奈川県藤沢市、藤澤朋行社長)と米サンディエゴにあるArcturus Therapeutics Holdings(以下、アークトゥルス)との合弁企業のARCALIS(以下、アルカリス、千葉県柏市、藤澤朋行社長)。mRNA医薬品製造工場を福島県南相馬市に建設することを決定し、5月27日に藤澤社長は南相馬市の門馬和夫市長とでオンライン記者会見を行った。 アクセリードは、武田薬品工業からスピンアウトした創薬研究を受託で行うAxcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市、池浦義典社長)などを傘下に収める持ち株会社として2020年4月に設立された。そのアクセリードの子会社の1つがサンディエゴにあり、その縁でCOVID-19が流行する以前からアークトゥルスの経営陣と、共同事業化について意見交換をしていた。 続きを読む 202
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