今なら大スキャンダルに発展した前代未聞の事件だった。 1986年9月、女性アイドルグループ、セイントフォーの所属事務所「日芸プロジェクト」が、歌手の橋幸夫が副社長を務めるレコード会社「リバスター音産」を相手に約3億8800万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴したのだ。 リ社は、橋の「後援会長」を務めていた「佐川急便」の佐川清会長(当時)が、橋のために82年に作った会社だった。 セイントフォーは映画「ザ・オーディション」の主演の一般募集で3万人から選ばれた岩間沙織、浜田範子、鈴木幸恵、板谷祐三子の4人組で激しいダンスを交えながら歌い、間奏ではバック宙も披露した。 「レコード会社十数社が争奪戦を繰り広げ、リバスターが獲得した」(音楽関係者)もので40億円デビューという派手なキャッチフレーズで業界の話題を独占した。 84年のデビュー曲「不思議TOKYOシンデレラ」は出足もよく20万枚を売り上げ、続
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