13日、神奈川県厚木市で建物などに被害が出た突風について、横浜地方気象台は14日の現地調査の結果、竜巻ではなく「局地的な前線に伴う渦を巻いた風と推定した」と発表しました。 13日午後3時すぎ、厚木市長谷で突風が発生し、会社の事務所や倉庫など建物18棟の屋根や窓ガラスなどが激しく壊れるなどの被害が出ました。 これを受けて横浜地方気象台は14日、厚木市や消防の担当者とともに現地調査を行い、14日夜、結果を発表しました。 それによりますと、被害が出た時刻は活発な積乱雲が発生していないことや、現場から東に5キロほど離れた海老名市にある気象観測所のデータで気温が下降するなど、竜巻が発生する気象条件ではなかったとしています。 そのうえで、砂ぼこりが渦を巻いて移動していたという目撃証言が複数あり、建物に被害が出ていることから、今回の突風は「局地的な前線に伴う渦を巻いた風と推定した」と結論づけています。