体と脳の炎症はメンタルヘルスを悪化させることが知られている。最近の研究により、食生活を見直し、瞑想や運動を取り入れることで、炎症を抑制し、うつ病や不安を改善できることがわかってきた。(IMAGE BY SCIEPRO, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 体の慢性疾患は心の健康にも深刻な影響を及ぼす。米疾病対策センター(CDC)によると、がん患者の42%、関節リウマチ患者の42%、糖尿病患者の27%、心血管疾患患者の17%、アルツハイマー病患者の11%がうつ病を合併するという。 これらの疾患には炎症という共通点がある。慢性疾患を抱えていることが大きなストレスになるのは明らかだが、炎症そのものがメンタルヘルスを悪化させている側面もあることが、近年、明らかになってきている。 炎症とうつ病との生物学的な関わりの研究は、新たな薬の使い方や、炎症を管理してメンタルヘルスを改善する方法につい