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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/aureliano (9)

  • 新海誠は女の子に喜ばれない - ハックルベリーに会いに行く

    ぼくの知り合いにアニメ好きの女の子がいて、この子の誕生日に何かプレゼントを贈ろうとなった時、それならぼくの好きな新海誠の「秒速5センチメートル」のDVDをと考えた。聞いたところ、それはまだ見たことがないということだったからだ。ぼくはアニメにはちっとも詳しくないのだが、新海誠の「秒速5センチメートル」が好きだ。特にその背景が素晴らしい。新海誠の描く景色は、ぼくにぼくの子供の頃住んでいた場所を強く想起させる。きっと彼は、子供の時にぼくの見ていたものを見ていたのではないか?――と、そんなふうにさえ錯覚させられるほど、それはぼくのノスタルジーを強く刺激する。既視感を強く惹起させられるのだ。それで贈ったのだけれど、これはどうやらあまり喜ばれなかったらしい。感想を聞いてもぼんやりしたものしか返ってこなかった。何でも彼女は彼女の兄と一緒にそれを見たのだそうだが、兄の方が夢中になっていたということだった。

  • 他人を傷つけてしまうという考え方こそおこがましい - ハックルベリーに会いに行く

    昔、先輩から言われた言葉。「お前は一体何様なんだ? 人を傷つけてしまうだ? その考え方こそがおこがましいわ。良いか、誰もお前の言うことなど気にしていない。お前に何を言われたって、蚊に刺されたくらいにも思っていない。お前のようなボンボンのヒヨッコの甘チャンに何言われたって、全く気にならない。それを偉そうに、何が『人を傷つけてしまうかも知れないだ』こら。自惚れるな。他人は、お前のようにちゃらんぽらんの弱虫の意気地なしの考えなしではない。みんな、自分の足で立って、自分の考えを持って、ここまで頑張って生きてきたんだ。お前ごときに何を言われようと、今さらびくともしないわ。他人をナメるのもたいがいにしろ。お前がまず考えなければならないのは、そういう人たちに対して、どうしたら話を聞いてもらえるかということだ。どうしたら気にしてもらえるかと言うことだ。どうやったら言葉を届かせられるかということだ。まずはそ

  • なぜ女の子は「何食べる?」と聞くと「何でも良い」と言うくせに、いざ具体的に提案すると「それはイヤだ」と言うのか - ハックルベリーに会いに行く

    プレゼンテーションをしていて時々気付くのは、相手がプレゼンの内容にはあんまり注目してなかったりすることだ。むしろ、プレゼンするぼく自身を見ていたりする。そもそも、相手に対して何かをプレゼンする時には、向こうが思いつかないようなアイデアをこちらがプレゼンするわけだ。向こうは、ぼくが思いつくようなアイデアを思いつけないから、ぼくにアイデア出しを頼むわけである。但し、クライアントは向こうだから、最終的に選ぶのは向こうなのだけれども、内容が専門的だったりすると、相手にはもう、それが良いか悪いか分からなかったりする。彼らには、それが判断できなかったりするのだ。そうした時に、相手はどうするかというと、そのプレゼンする人を見るのである。内容ではなく、そのプレゼンの仕方を見るのだ。彼の熱意であったりとか、ちょっとした仕草とか、眼差しとか、声のトーンとか、汗の書き方とか、そういうところを見るのである。そして

  • 将棋の奥深さについて考える - ハックルベリーに会いに行く

    トラックバック先に「将棋は奥が深い」という話があった。 世界は面白さで満ちている - 未来私考 これはぼくも前からそう思っていたので、良い機会だからそれがどんなふうに奥深いのか、ぼくなりに書いてみたい。 ところで、笑い話に「少ないおかずでどれだけご飯をべられるか競い合う男たち」というものがある。昔は、お米に対しておかずの供給量が極端に少ない時期があったので、少ないおかずでご飯をたくさんべることは、生活を豊かにするための一つのTipsのように語られていた時期があったのだ。 あるところで、二人の男が「少ないおかずでどれだけご飯をべられるか」を競い合っていた。一方は、「おれはめざし一匹でご飯一杯をべられる」と言うと、もう一方は、「おれは梅干し一粒だけでご飯一杯をべられる」と言った。ところが、そこに第三の男がやって来て「おれは梅干しをべないでもご飯一杯べられる」と言った。どういうこ

  • TBSが「発見」したイノベーションのアイデア - ハックルベリーに会いに行く

    友人Mから聞いた話。テレビ局のTBSは、前年度の視聴率が民放各社の中でも際立って悪く、特にゴールデンはさんざんだったらしい。レギュラー番組はおしなべて低調で、スペシャル番組もちっとも当たらなかった。それに伴って売上げは落ち込み、テレビ全体の売上げが落ちていたこととも相まって、深刻な状況に陥っていた。そのためTBSは、局としての大きな改革を必要としていた。そこで経営陣は、編成局を新たな体制に移行させ、色々と施策を打ったらしい。そのうちの一つに、スペシャル番組の大きな改革というのがあった。そこでTBSが打ち出したのは、「4時間番組」という新たなコンセプト=アイデアだった。 テレビのスペシャル番組というのは、これまでは2時間が一つの単位であった。通常は、7時から9時までの枠と、9時から11時までの枠というふうに、この時間を2つの2時間番組枠ととらえていた。そうしてこの7時から11時までを横断する

  • 人はなぜ思考停止するようになるのか? - ハックルベリーに会いに行く

    みなさん、ありがとうございます。おかげさまで、前のエントリー「この記事がブクマ100users行ったら「キングオブうすらバカ」を発表します」はブクマ100usersを突破いたしまして、今現在137usersのブックマークを頂戴しております。当にありがとうございました。「キングオブうすらバカ」のエントリーにつきましては、後ほど公開させて頂きます。 ところで、その前にここでは、大元となった「うすらバカを目立たせるのがはてなのブコメ」というエントリーについて、少し触れさせて頂きます。まず、このエントリーにはこんなトラックバックを頂きました。「うすらバカ」って何だろう?と思いながら読んでいたらそれは作者の方の狙いだったようなので置いといて,「馬鹿」については思うところがあるので一言。(中略)じゃあどういう人を馬鹿と呼ぶのかといえば単純に逆で,考えない人。悩まない人。(中略)一方,じゃあ馬鹿という

  • 芸大に受かる受験絵の描き方 - ハックルベリーに会いに行く

    はじめにもうそろそろ11月になるけれども、受験勉強もこれからがいよいよ佳境というところだろう。そしてそれは、美大の受験生にとっても同じはずだ。美大の受験生にとっては、これからの数ヶ月間の過ごし方が当にだいじになってくる。 ただし絵というのは(特に受験に必要な「受験絵」は)、普通の勉強と違って、きっかけさえ掴めれば一夜にして上手くなる。一皮むければ、一気に合格圏内に突入できる。だから、だいじなのは「そのきっかけを掴むこと」だ。それは鉄棒の逆上がりのようなもので、ある日突然できるようになる。普通の勉強のように、コツコツとした積み重ねが必ずしもだいじというわけではない。だいじなのは脱皮することなのだ。一皮むけること。そのきっかけを掴むことである。もちろん、それを掴むためには、日々のコツコツとした積み重ねも当然必要なのだけれど、それ以外にも、ちょっとした発想の転換や視野の広げ方で、突然それができ

  • 「それとはなしに表現」されたマンガの一コマたち - ハックルベリーに会いに行く

    いまスタニスラフスキーの評伝である「スタニスラフスキー入門(ジーン・ベネディティ著・松永実子訳)」を読んでいるのだけれど、これが面白い。芸術についての興味深い言葉がいくつも出てくる。その中に、こういう言葉があった。もし演劇がゴーゴリのいう「観客を教育するという義務を果たす説教壇」なら,俳優は直接的に説教をしてはならない。観客に考える内容を伝えるのは俳優の機能ではない。戯曲のメッセージは,それとはなしに表現されなければならない。(p.28-29) また、演劇の自然な表現を指す「ナチュラリズム」を、こんなふうに批判している。ナチュラリズムは観客の主要な楽しみと大切な満足感を騙し取る。つまり,俳優と演出家とデザイナーがその技術で暗示したものを、俳優とともに観客が想像力で完璧なものにする楽しみを奪いとるのだ。(p.27)これは演劇について述べられた言葉なのだが、それだけに当てはまるものではない。

  • 子供に「どうして人を殺してはいけないの?」と尋ねられた時の母の答 - ハックルベリーに会いに行く

    母の教え「殺したっていいのよ。人に迷惑をかけなければね」

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