残業をしたのに賃金が支払われない「サービス残業」。厚生労働省がこのほど発表した「賃金不払残業の是正結果」で、2012年度に企業が労働者に支払ったサービス残業代の是正額が104億5693万円だったことがわかりました。厚労省が調査を始めた01年度以降の12年間で、是正総額は2037億1400万円にのぼります。 サービス残業は、若者を「使い捨て」にする「ブラック企業」だけでなく、大企業にもまん延している大問題です。 12年度に未払い分の残業代が支払われた労働者は10万2379人、是正企業は1277社です。1企業での最高支払額は、卸売業の5億408万円。次いで製造業の3億4210万円、金融業の2億9475万円と続きます。業種別では、金額のワースト3が商業、製造業、建設業でした。 12年間の累計では労働者総数は165万6252人、企業総数は1万5317社に達しました。このなかには、トヨタなどの製造業