なんという正月なのか。Uターン客などでごった返す羽田空港(東京国際空港)で1月2日午後5時55分ごろ、北海道・新千歳から379人(乗員12、乗客367)を乗せて着陸したJAL(日本航空)516便(エアバスA350)が滑走路で海上保安庁の航空機に衝突、爆発、炎上した。JAL機からは全員が脱出に成功したが17人が負傷、乗員6人の海保機は機長を除く5人が死亡した。海保機は前日発生した能登半島地震の被災地に支援物資を輸送するため、離陸を待っているところだった。事故なのか、事件なのか。警視庁捜査1課は羽田署に捜査本部を設置した。 〈緊迫写真〉炎があがり煙が充満、混乱する着陸直後の機内と脱出時の様子 「開いた扉は1つだけだったように思います」衝突が起きたのは、羽田空港の4本ある滑走路のうちのC滑走路。海保の機体はボンバルディアDHC8型機の「MA722みずなぎ1号」(全長25.68メートル、幅27.4