■apt-X対応製品が登場した背景 ひとくちに「ワイヤレス」といっても種類はいろいろ、「Wi-Fi」やIEEE 802.xなど下位の物理レイヤーを指すこともあれば、AirPlayやDLNAのように上位の論理レイヤーを指すこともある。しかし、近ごろポータブルオーディオで「ワイヤレス」といえば、高確率でBluetoothを指す。Bluetoothに対応したスマートフォンの急増に応じて市場は変化し、イヤフォンやヘッドセットにとどまらず、Bluetoothデバイスに必須のヒモ付け作業(ペアリング)をワンタッチで行うスピーカーが登場するなど、いまや対応製品が目白押しだ。 そのBluetoothを経由し、イヤフォンや小型スピーカーでHi-Fi音声を出力する場合には、「A2DP」という取り決め(プロファイル)に準拠した製品を使う。逆にいえば、Bluetooth/A2DPに準拠した製品であれば、オーディオ