塾や習い事など、現代の子どもは大人並みに忙しい。「子どもの将来のため」を思ってのことなのだろうが、子どもに常に何かの活動を与えることで、逆に才能の芽を摘んでしまっている可能性もある。 英国の研究者が数多くの小説家やアーティスト、科学者などにインタビューしたところ、複数人が子どもの頃の「ひとりで退屈だった時間」が創造力を育むのに役立ったと回答しているのだ。 インタビューを行ったのは、生涯教育の研究者であるテレサ・ベルトン氏。子どもの頃の退屈な時間の効果について調査すべく、複数人の小説家やアーティストなど「創造性」が必要とされる職業人にインタビューを行った。その結果、子どもの頃の「退屈な時間」の重要性を指摘する声が複数人から上がったという。 ・外の景色を眺める日々がライターとしてのキャリアにつながった 英国で有名なコメディアン兼ライターのミーラ・サイアルもその1人。娯楽施設などはほとんどない小