派遣社員・契約社員・パート・アルバイトなど非正規雇用者が、全労働人口の3割。 彼らの平均年収を仮に200万円としようか。バイトまで含めるのは乱暴だが、あくまで仮定。 一方、正社員は全労働人口の7割、平均年収を500万円と仮定する。 正規雇用と非正規雇用、すべての労働者の賃金を均してしまったとき、年収は410万円となる。 これだけ書くなら、正社員の既得権益を派遣に回したところで、大したことないように思えるけど、 じつのところ「平均年収」という言葉が統計の罠であって、実態を表してはいない。 平均値イコール中間値ではないし、大多数でもないからだ。 現在の日本には年収1億円を超える人々が140万人いる。冗談みたいな数字だ。 彼らの収入を合計すると、少なくとも140兆円。これを労働力人口6700万人に分配したなら、一人あたり209万円。 ……素晴しいアイデアだなあ。 日本は経営者には優しい - 非国