何となく調子が悪い。理由はないけれども元気が出ない。「不定愁訴」と呼ばれるこうした症状の多くは、副交感神経が慢性的に不活性状態に陥ることで起きている。そして、原因が“首”にあると説き、解決法を示す本が話題だ。続編も出版された「副交感神経アップ術」とは、どんな健康法なのか-。 昨年2月に出版され、6万部超のヒットとなっている「副交感神経アップで健康になれる!」。秋には続編「副交感神経アップで幸せになれる!」(ともに松井孝嘉著)も発売され、にわかに“副交感神経ブーム”が起きている。 副交感神経とは、交感神経とともに自律神経を構成する重要な神経。基本的に、活動的な時には交感神経が活発になり、安静時や就寝時には副交感神経が活性化する。しかし、このバランスが崩れると、夜に眠れなくなったり、昼間元気が出ないといった症状が現れる。早い話が「自律神経失調症」だ。 著者の松井氏は、東京脳神経センターの