菅義偉首相の電撃的な「辞任表明」で、自民党は一気に〝総裁選モード〟に突入した。 9月17日の告示日を前に、出馬を表明する議員が相次ぎ、「票」をめぐって早くもさまざまな駆け引きが行われている。 テレビのニュースや情報番組も、すでに冒頭から「総裁選」である。 新型コロナの最新情報や、アフガン情勢、眞子さまの結婚問題などは「ひとまず後に回して」、岸田文雄氏の動静、河野太郎氏の発言、安倍前首相による高市早苗氏支持の表明など総裁選に関するニュースを大々的に伝えている。 これから9月29日の投開票まで、「ポスト菅」は誰なのかをめぐって、永田町と同様にテレビも確実に〝ヒートアップ〟していく。 なぜなのか。 「権力闘争」「人事」に視聴者の関心が集まる 自民党の総裁は、現時点ではイコール「総理大臣」でもあるから、日本の舵取りを誰が担うのかに視聴者が興味を持つのは当然なのだが、それと同時に視聴者は「権力闘争」