2022年3月9日のブックマーク (2件)

  • 殷代の甲骨占いの再現! メイカー的実証歴史研究。甲骨占いの割れ目の出方は操作できる! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary 落合淳思『殷』は、落合の甲骨文研究に基づく、殷の社会についての分析で、非常にしっかりしていておもしろい。同時にその殷の研究自体が、直接資料である甲骨文を中心に研究しようとする立場と、後代の創作があまりに多い文献を重視する立場が交錯する場になっていることもわかり、研究の現在の状況が如実にうかがえるのも楽しい。 特におもしろいのは、中で紹介されている「殷代占卜工程の復元」(2006)なる論文。実際に骨を加工して甲骨占いを再現し、どこにひびが入るかは加工次第でコントロールできてしまい、実は占いなんかではなく、為政者の意志を後付で正当化するインチキだったことを暴く! 実際にやってみる手法も楽しく、安易なオカルト古代史や神権政治妄想を踏み潰し、古代人のずるさと合理性を実証できているのがすごい。 以前ほめたことのある落合淳思。 cruel.hatenablog.co

    殷代の甲骨占いの再現! メイカー的実証歴史研究。甲骨占いの割れ目の出方は操作できる! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    cider_kondo
    cider_kondo 2022/03/09
    古代三大占い(残りはふたつはローマの鳥占い、デルポイの神託。オレ調べ)は全部インチキもとい操作可能なの、納得感ある(鳥占いは原理上そうなるしかないけど、誰が発明したんだろ。
  • 「平家物語」と勧善懲悪の謎(最終回) - jun-jun1965の日記

    前に出た大塚ひかりには『男は美人の嘘が好き :ひかりと影の平家物語』(一九九九)という著作がある。大塚は、『源氏物語』や『古事記』については鋭い議論を繰り出すが、この『平家』論はあまり鋭くない。女性論を中心としており、文庫化(二〇一二)された際には『女嫌いの平家物語』と改題された。『平家』にはあまり女の活躍がない。木曽義仲の愛妾とされる巴は、出てはくるがちらりとだけで、冒頭の祇王・祇女、仏御前のほかに、印象に残るのは小宰相くらいで、清盛の孫の通盛に恋われてそのとなり、湊川で通盛が戦死したと聞いて泣き伏し、一ノ谷で身投げして死んでしまう。 そもそも通盛のとなる経緯が、通盛が口説いてもなびかないので、主人の上西門院が脅すようにして通盛のほうへ追いやったという経緯があり、あまり逸話として好きではない。 大塚の著は、今ひとつ私には理解の行き届かないところがあり、友人なんだから訊けばいいのだが、

    「平家物語」と勧善懲悪の謎(最終回) - jun-jun1965の日記
    cider_kondo
    cider_kondo 2022/03/09
    西欧文学の認識が雑杉で痺れる。やはり王道の復讐譚(+富野的皆殺し)といえばニーベルンゲンやハムレットよな(しかしタイタス・アンドロニカスとか前半の沙翁はほんま殺しまくるよな…