クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア橋は、ロシアの侵攻以降再三攻撃を受けている/Stringer/Reuters (CNN) 南部で激しい戦闘が続く中、ウクライナはこのところロシアの支配下にあるクリミア半島へのミサイル攻撃を強化して、ロシアの兵站(へいたん)や補給の妨害を図っている。ただ、米政権内ではこの戦略に懐疑的な見方も出ている。 米軍やバイデン政権当局者の一部にとっては、クリミア攻撃は良くいっても集中の妨げ、悪くいえば貴重なリソースの無駄遣いでしかない。多くの専門家はここにきて、ウクライナが複数の攻撃軸に戦力を薄く分散させすぎているとの見方を示している。 国防総省の高官はCNNに対し、「(クリミア攻撃は)ロシアのバランスをやや崩したが、決定的な効果は出ていない」「反転攻勢だけに焦点を絞った方が、おそらく誰にとっても良い結果になる」と指摘した。 ウクライナは最近、長距離ミサイルでクリ