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  • 明らかに負けそうでも国家が戦争を止められない理由 - リアリズムと防衛を学ぶ

    毎年8月半ばになると太平洋戦争を扱ったテレビ番組が増えます。その中でよく語られるのが、終戦に到るまでの日の諦めの悪さです。 そもそも大国アメリカ戦争しても勝つ手段が無いということを棚にあげるとしても、ミッドウェイ海戦で負け、マリアナ海戦で負けても、フィリピンで、硫黄島で、沖縄で執拗に戦いました。さっさと諦めたら?もっと早く降伏すればいいのに…。 ところが、国家が「どう考えても負けそうなのに戦争を止めない」のは、日に限りません。それどころか、比較すれば日はあれでも早くに戦争を止めた方です。多くの国はもっと諦めが悪いようです。 戦争でよく起こることだが、弱いほうは、その軍事力がまだ敵に影響を与えている時に和平を求めようとしないで、取引する力が全く無くなるまで戦う。この自己破滅的な不屈ぶりを説明できる理由は色々ある。 (「紛争終結の理論 (1974年) (国際問題新書)」p47) 「もう

    明らかに負けそうでも国家が戦争を止められない理由 - リアリズムと防衛を学ぶ
    cider_kondo
    cider_kondo 2019/03/07
    「希望的観測にすがる(謎の大逆転に期待)」がないな。フリードリヒ大王を救ったピョートル3世の即位とか、元寇の神風の比ではないぐらいの正真正銘の奇跡だ。
  • 「ロシアが軍事介入」のインパクト - リアリズムと防衛を学ぶ

    ロシアウクライナへの派兵を決定しました。対してウクライナ新政権は軍に厳戒態勢をとるよう命じ、さらには予備役を招集しました。国連安保理では米欧・露が互いの主張をぶつけあい、NATOは緊急の大使級会合を開きました。ウクライナ危機は、急激に深刻さを増しています。はたして戦争になるのでしょうか? 直近の動きをレビューしてみます。 ロシア上院は軍事介入を承認。ロシア系住民と、独自の国益を守る プーチン大統領はウクライナ危機での軍事介入を提起し、ロシア上院に承認されました。 ロシア政府によると、プーチン大統領は上院に対し、「ウクライナにおける異常事態でロシア国民の生命が脅かされている」として、軍の派遣を承認するよう求めた。また、クリミアのセバストポリで「国際法に完全に準拠して」駐屯しているロシア黒海艦隊の軍人らを保護しなければならないと述べた。(AFP3/21「ロシア上院、ウクライナへの軍の派遣を承

    「ロシアが軍事介入」のインパクト - リアリズムと防衛を学ぶ
  • MAD(相互確証破壊)は幻想? - リアリズムと防衛を学ぶ

    冷戦の時代、核戦争は「MAD」によって抑止されてきたといわれています。 MAD、相互確証破壊とは、アメリカとソ連がお互いを確実に破壊できるだけの核兵器を持ち合うことで、核戦争が抑止される仕組みのことです。 ですがMADを理論化したのはアメリカです。ソ連ではありません。 実際のところ、核戦力でアメリカより優位に立てる可能性がある間、ソ連は核の優位をあくまでも追求していたようです。 ソ連の側がMADの受け入れを前面に出すのは、アメリカに核で勝てないことが明らかになって以降だそうです。(具体的にはレーガン政権がSDIを推進し、攻防両面でソ連の核戦力を劣勢に追い込む構えを見せて以降) ソ連はアメリカに対抗できそうになかったため「アメリカの核戦略はMADの枠組みを壊し、世界を危険にする」という宣伝戦に打って出た、とみることができます。すなわち、アメリカが核で優位に立つのを抑えるための方便として、ソ連

    MAD(相互確証破壊)は幻想? - リアリズムと防衛を学ぶ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/04/18
    伝聞形ばかりで、書いてる人も分かってない感がすごい。まあ、日本語文献が手薄な分野だから仕方ないのかなあ(そうは思ってない口調
  • きっと、その正義は誰にも届かないでしょう - リアリズムと防衛を学ぶ

    どのような方向でも、誰かの死を自分の政治的な主張に利用する人々は、意見が異なる人達から敬意を得ることは難しいでしょう。そのため、彼らが多数派を形成したり、世の中を動かしたりすることはできないでしょう。 なぜといって、凡人が多数の人を継続して動かすために必要なものは、利益誘導と誠実さです。そして人が最も誠実さを示すべき時は、死者とその家族に向き合う時だからです。

    きっと、その正義は誰にも届かないでしょう - リアリズムと防衛を学ぶ
    cider_kondo
    cider_kondo 2015/02/04
    これって、願望あるいは単なる妄想であって、実際の歴史を観察した結果じゃないよね。ふわふわ日常系ブログならともかく、こういうタイトルのブログに合致した内容だとは思えぬ。
  • 「ウクライナ危機の原因は、欧米のリベラルな妄想だ」とミアシャイマーは言う - リアリズムと防衛を学ぶ

    フォーリンアフェアーズの14年9月号で、ミアシャイマーがリベラルな国際政治観をぶった切っています。ジョン・ミアシャイマーはリアリリズム学派の国際政治学者。攻撃的リアリズム論の代表的な論者として知られる、当代きっての大学者の一人です。 彼は「欧米世界では、ウクライナ危機はすべてロシアの責任だ」という風潮に対して反駁し、アメリカとヨーロッパ諸国の責任を問うています。たいへん面白い議論ですので、その一部を紹介します。 ウクライナ危機を誘発した大きな責任は、ロシアではなくアメリカとヨーロッパの同盟諸国にある。危機の直接的な原因は、欧米が北大西洋条約機構(NATO)の東方への拡大策をとり、ウクライナロシアの軌道から切り離して欧米世界へ取り込もうとしたことにある。……彼(プーチン)が反転攻勢に出たことには何の不思議もない。「欧米はロシアの裏庭にまで歩を進め、ロシアの中核的戦略利益を脅かしている」と彼

    「ウクライナ危機の原因は、欧米のリベラルな妄想だ」とミアシャイマーは言う - リアリズムと防衛を学ぶ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/09/21
    記事も一部人気ブコメも勘違いしている印象。まあ島嶼国家的には最大の悪夢は独露の合体なので、両者の仲違いしている状況が21世紀になっても継続しているのは慶賀すべき現象、とか地政学っぽく書いとこう(適当
  • 戦時態勢に入ったウクライナは勝てるのか? | リアリズムと防衛を学ぶ

    ウクライナ危機は過熱しています。 ウクライナの「予備役動員」は気の戦時態勢を意味する ウクライナは予備役に総動員をかけました。(時事通信3/2「全予備役を招集=ウクライナ」)予備役とは、以前にまとまった期間の軍事訓練を受けたことがあるが、今は軍隊以外の仕事に就いており、「招集がかかれば軍に戻ります」と登録してある人のこと。たいてい元軍人です。 予備役が動員されるのは戦争、それも大規模な戦争を国家が決意した時です。平時の軍隊は少数の現役軍人と多数の予備役で構成されます。有事の際は現役軍人をコアメンバーに、招集した予備役で軍隊を拡張します。現役が骨や神経、予備役が肉です。 予備役招集は大きな政治決断です。第1次世界大戦ではロシアの予備役動員がきっかけになって、大戦争が起きました。(参照:過去記事「戦争はなぜ起こるか4 時刻表と第一次世界大戦」) 予備役を招集すると、いきなり人がいなくなった家

    戦時態勢に入ったウクライナは勝てるのか? | リアリズムと防衛を学ぶ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/03/04
    これ予備役動員の説明がズレてて蛇足だよなー。知ってることを書きたかったから入れちゃった臭強い。現状の解釈としては「他にできることが思いつかないから動員しようとした」程度。酷い話だが。ロシアも折込済の筈
  • MAD(相互確証破壊)は幻想? | リアリズムと防衛を学ぶ

    cider_kondo
    cider_kondo 2014/03/03
    伝聞形ばかりで、書いてる人も分かってない感がすごい。まあ、日本語文献が手薄な分野だから仕方ないのかなあ(そうは思ってない口調
  • 「ロシアが軍事介入」のインパクト | リアリズムと防衛を学ぶ

    ロシアウクライナへの派兵を決定しました。対してウクライナ新政権は軍に厳戒態勢をとるよう命じました。国連安保理では米欧・露が互いの主張をぶつけあい、NATOは緊急の大使級会合を開きました。ウクライナ危機は、急激に深刻さを増しています。はたして戦争になるのでしょうか? 直近の動きをレビューしてみます。 ロシア上院は軍事介入を承認。ロシア系住民と、独自の国益を守る プーチン大統領はウクライナ危機での軍事介入を提起し、ロシア上院に承認されました。 ロシア政府によると、プーチン大統領は上院に対し、「ウクライナにおける異常事態でロシア国民の生命が脅かされている」として、軍の派遣を承認するよう求めた。また、クリミアのセバストポリで「国際法に完全に準拠して」駐屯しているロシア黒海艦隊の軍人らを保護しなければならないと述べた。(AFP3/21「ロシア上院、ウクライナへの軍の派遣を承認」) アメリカのオバマ

    「ロシアが軍事介入」のインパクト | リアリズムと防衛を学ぶ
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    cider_kondo 2014/03/02
    『最終的には「住民自らの意志で」という点が落とし所ではないでしょうか』ダウト。住民投票で国境線の自由変更を認めるほど危険なことはない。第二次世界大戦前夜の歴史嫁案件/id:a8888<露系は6割に過ぎず、誤認かと
  • 「艦これ」から始まる海軍の歴史 | リアリズムと防衛を学ぶ

    ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」が大ヒットしています。 「艦これ」から艦艇に興味をもった方も多いかと思いますので、「艦これ」の時代から現代まで、水上艦艇の戦いがどのように変化してみたかを追ってみましょう。 「艦これ」の時代は来なかった 「艦これ」は第二次大戦期の軍艦をモチーフにしています。ゲームバランスは「こうなるだろう」と構想されながら、史実では「来なかった時代」をモデルにしています。 戦争で使われた艦の多くは、 大戦が始まる前にすでに建造されました。太平洋戦争をまだ知らない設計者や軍人が、「次の戦争はこうなるだろう」という予想のもとで作った艦です。しかし彼らの予想は全て覆され、艦艇たちは思いもよらない戦いに挑むことになりました。 第一次世界大戦の教訓によれば、戦艦を撃沈できるのは戦艦だけ。分厚い装甲と、25ノット(時速46km)以上の速度性能をもち、大きな大砲を一斉射撃できる戦艦です

    cider_kondo
    cider_kondo 2013/11/08
    細かいミスが散見されるが核兵器への評価は特にいただけない。「あの実験」のアメリカ海軍的な結論は『「洋上の艦隊にとって原爆は致命傷とはならない」という確信』http://stanza-citta.com/bun/2009/06/07/379でつまり正反対。
  • 「艦これ」から始まる海軍の歴史 - リアリズムと防衛を学ぶ

    ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」が大ヒットしています。 「艦これ」から艦艇に興味をもった方も多いかと思いますので、「艦これ」の時代から現代まで、水上艦艇の戦いがどのように変化してみたかを追ってみましょう。 「艦これ」の時代は来なかった 航空機がすべてを変えた 空母の時代の始まり 「核兵器の時代」 キューバ危機と艦隊の復活 エイラート事件とフォークランド紛争がミサイルの威力を見せ付けた 空母 VS 対艦ミサイル飽和攻撃 イージス艦の登場 CSGは砕けない 再び、航空機がすべてを変える時代? 「艦これ」の時代は来なかった 「艦これ」は第二次大戦期の軍艦をモチーフにしています。ゲームバランスは「こうなるだろう」と構想されながら、史実では「来なかった時代」をモデルにしています。 戦争で使われた艦の多くは、 大戦が始まる前にすでに建造されました。太平洋戦争をまだ知らない設計者や軍人が、「次の戦争

    「艦これ」から始まる海軍の歴史 - リアリズムと防衛を学ぶ
    cider_kondo
    cider_kondo 2013/09/27
    細かいミスが散見されるが核兵器への評価は特にいただけない。あの実験のアメリカ海軍的な結論は『「洋上の艦隊にとって原爆は致命傷とはならない」という確信』http://stanza-citta.com/bun/2009/06/07/379でつまり正反対。
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