最新のFedora 9は、従来のFedoraプロジェクトの方針どおり、定番ディストリビューションとしては非常に斬新な仕上がりになっており、独自に開発されたものに加え、ほかのディストリビューションからも新たなアプリケーションが導入されている。それにしても、これほど位置づけが微妙なFedoraリリースは見たことがない。確かに時代の最先端といえるが、ある意味ではキワものと呼べなくもないのだ。下位システムとデスクトップソフトウェア群がアップデートされているほか、ユーザの利便性を損なうことなく斬新さを盛り込んだ部分は評価できる。その一方で目につくのが、特にパッケージのインストール方法など、使い勝手よりも目新しさが優先された変更点である。 これまでのリリースと同様、Fedora 9にも多くのインストール方法が用意されている。そのうちいくつかはFedoraに独特のものだ。ダウンロードページには、32ビッ