新規にリリースされたLinuxディストリビューションに対する評価として“ready for the desktop”であるか(デスクトップでの用途に適しているか)という判定は、今日に至るも実に多く行われ続けている。かく言う私自身も以前にこうしたフレーズを使用していた1人のはずなのだが、既にこうした評価基準はその役割を果たし終えたとして、公式な引退を宣言してもいいのではなかろうか? そもそも“デスクトップでの用途に適している”オペレーティングシステムとは、どう定義されるものなのだろうか? 1つ確かなのは、こうした定義というものは人により異なるであろうということだ。その公式な定義なり要件をまとめた一覧の捜索に失敗した私としては、先のフレーズの意味するものは“誰でも使用でき、あらゆるユーザのニーズを満たし、必要とされる操作をすべてこなすことのできるOS”なのだと考えている。問題は、この基準に照ら
