タグ

ブックマーク / science.srad.jp (134)

  • H-IIAロケットにあいのりする方法の詳細 | スラド サイエンス

    H-IIAロケットの打ち上げ機会を利用して、相乗りする小型衛星を国内の民間企業や大学等などから募集していた件に関して、平成20年4月23日開催された宇宙開発委員会にて「H-IIAロケットに相乗りする小型副衛星の通年公募について」が報告された。その内容によると、20cm以下の副衛星についてはJ-POD(JAXA-PicosatelliteOrbital Deployer)、50cm級についてはPAF239Mという標準の切り離し機構をJAXAが用意し、各種インターフェイス等、標準化された仕様での開発を原則とするらしい(報告に図解あり)。また、公募方法については、通年受付とし、書類審査などを経て「小型衛星搭載候補リスト」への登録を定期的に行い、主衛星の打ち上げ計画に合わせて2年前を目安に小型衛星選定委員会による選定をへて、打ち上げ等に関する協定の締結するというスキームになる。 次期打ち上げ機会は

    citora
    citora 2008/04/24
  • 明治期の関東地方の地図をネット上で公開 | スラド サイエンス

    独立行政法人 農業環境技術研究所(以下、農環研)が、明治初期〜中期に作成された地形図「迅速図」をネット上で閲覧できるシステムを構築したと発表した(ITmedia News記事)。18日の研究所一般公開でお披露目され、21日からwebでも利用できるようになる。 「迅速図」(迅速測図)は近代的な地図測量が始まって間もない明治17年頃から24年頃にかけて測量・発行された地形図。関東平野の大部分を2万分の1の縮尺でカバーする。これまでwebには国土地理院の地形図閲覧システムウオッちずがあり、最新の地形図が公開されてきたが、旧版の地形図をまとまった量閲覧できる環境はなかった。Google Earthにオーバーレイできるというのもgeekで面白いと思うし、システムにはオープンソースソフトウェアのGeoServerが使われているとか。 ちなみに「迅速」というのは、地形図による全国網羅を急ぐため、測量に時

    citora
    citora 2008/04/18
  • 脳波でロボット義手を制御 | スラド サイエンス

    大阪大学医学部で、動かすことをイメージすることによってロボット義手などを制御する研究が行われているそうです(asahi.com記事、家記事)。4人の被験者の脳の表面に直接電極シートを設置し、指やひじなどの部位を動かしたり、動かすことをイメージした時の脳波データを記録・解析したところ、脳波データだけで被験者が動かそうとした部分を8割以上の精度で予測できたとのこと。これを応用し、身体が不自由な人が義手などを動かすのに繋げていきたいそうです。なお、実験には開頭手術が必要なため、検査のために脳に直接電極シートを置く必要のあるてんかん患者などから協力者を募っていくそうです。

    citora
    citora 2008/04/18
  • 13歳少年がNASAの計算の誤りを指摘、しかしNASAの計算は正しかった | スラド サイエンス

    AFP BB Newsでドイツの13歳の少年が小惑星アポフィスが地球に衝突する確率のNASAの計算違いを指摘し修正したというニュースが報じられていますが、家記事によると、どうもNASAの計算の方が正しいようです。AFPで配信されている記事では、2029年と2036年に地球に接近する小惑星アポフィスが地球に衝突する確率はは1/45,000であるというNASAの計算を、ドイツのNico Marquardt君が1/450と算出し、この答えの方が正しいということになっています。 アポフィスは衛星の対地静止軌道より近い距離まで地球に近づくのですが、赤道に対して40°傾斜した面上を移動するため、アポフィスが赤道面を通過するときは対地静止軌道の外側を通過することになり、対地静止軌道衛星と衝突が起きる可能性は非常に小さいそうです。また、NASAの「2029年と2036年におけるアポフィス地球衝突を予測(

    citora
    citora 2008/04/17
  • 脳活動を測定すると、意思決定を下す7秒前にその決断を予測できる? | スラド サイエンス

    脳の活動を測定すると、意思決定を下す7秒前にその決断を予測できるという研究が家で紹介されています(WIRED記事より)。Nature Neuroscienceに掲載されたこの研究では、被験者がボタンを手で押す際の脳活動を測定したところ、被験者に「どちらの手でボタンを押すか」という意思決定が起きる7秒前に前頭葉前頭局における活動が測定でき、その時点で被験者が右手でボタンを押すか、左手で押すかを予測できたとのことです。研究では被験者が自分の意思を意識する前に、どちらの手でボタンを押すかはすでに意識下で決断が下されている、としています。実生活における人の決断はより複雑な条件の下に行われるため、今回の実験結果がそのまま当てはまらない可能性も勿論あり、また実験時の研究者の予測が外れることもあったとのことですが、意思を意識する前にすでに意識下で決断が成されているとすれば、人の「自由意志」とは果たして

  • 粘菌が組み合せ最適化問題を解く | スラド サイエンス

    New Scientestの選ぶ「一風変わったコンピュータ トップ10(Ten Weirdest Computers)」が家にて紹介されています。リストには量子コンピュータもあれば、水の波紋なども含まれていますが、日の中垣俊之氏らによる研究である迷路を説く粘菌もランクインしています。迷路に広がった粘菌は、入り口と出口に餌を置くと迷路の解を最短ルートで結び、他の関係ない経路に広がった部分を撤退させるそうです。この迷路解きは、従来のコンピュータには難しいとされている「巡回セールスマン問題」のような組み合わせ最適化問題の一つであり、情報科学分野での応用が期待されるとのことです。

    citora
    citora 2008/04/14
  • 特許のせいで衛星が放棄される可能性 | スラド サイエンス

    家/.の記事より。先月とある商用静止衛星(AMC-14)が打ち上げられたのだが、打ち上げの失敗により、機能するのに必要な軌道まで達しなかった。衛星の所有者であるSES Americomは、なんとか衛星を来の軌道に乗せようと方法を探っていたのだが、予期せぬハードルにぶつかったと言う。 その障害とは、ボーイング社が持つ、月を利用したフライバイ(スイングバイ)・プロセスに関する特許で、この技術を使えば衛星の軌道を修正することが可能なのだが、たまたま現在SES Americomはボーイングと別の訴訟を戦っているため、許諾を受けられる見込みが無いということらしい(Space Travelの記事)。すでにSES Americomは軌道修正を断念し、衛星の完全喪失を宣言しているため、他社が買い取らない限り、この衛星は単なる宇宙ゴミと化すようだ。ちなみにEuropean Space Agencyは、地

    citora
    citora 2008/04/13
  • 科学者によるパフォーマンス向上を目的とした薬物使用が明らかに | スラド サイエンス

    家記事より。Nature誌が購読者に対して行った調査で、科学者による集中力向上などのパフォーマンス向上を目的とした薬物使用が明らかになったそうです(WebMD記事)。60か国からの科学者1,400人が対象(うち70%が米国の科学者)となったこの調査では、20%の人が能力向上を目的とした薬物使用を認めたそうです。5人に1人とは高い使用比率で驚きです。 薬物を使用した科学者のうち、62%が中枢神経刺激薬のリタリン、44%が「覚醒促進剤」といわれるProvigil(日での呼び名はモダフィニル)、15%がインデラルなどの交感神経β受容体遮断薬を使用したことがあるということで、2種類以上使用したことのある人が多いことが伺えます。使用頻度は毎日・毎週・毎月・年1回程度という4パターンに均等に分布していたとのこと。また、調査対象の2/3近くの人は同目的で薬物を使用している同僚を知っていると答えたそう

    citora
    citora 2008/04/12
  • かぐや観測で月の詳細地形図公表 | スラド サイエンス

    毎日新聞の記事によると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は国土地理院、国立天文台と共同で、月周回衛星「かぐや」の観測データを用いた月面全体の地形図を公表した。米国の探査機が撮影した写真を基に作られた標準的な地形図より、数倍細かな地形まで確認できるという。 かぐやは3月末までに、月面にレーザー光線を当て、月全域の約600万地点の高度を誤差約5メートルの精度で計測。今回はこのうち約113万地点で地形図を作成した。

  • ワニの血から強力な抗生物質 | スラド サイエンス

    家記事より。米ルイジアナ州McNeese State Universityの研究者らの研究によると、ワニの血中たんぱく質から強力な抗生物質を開発できる可能性があるそうです。この抗生物質によって、重度の火傷や糖尿病による壊疽の治療、また、従来の薬剤が効かない耐性菌に対しても使えるかもしれないとのこと。 数年前にもワニの血はHIVウィルスを殺す性質があり、抗生物質に適用できるのではないかという記事が家にて紹介されていたように、ワニの驚異的な免疫システムは以前から研究が行われている分野です。人間と違い、ワニは免疫を持たないウィルスや細菌と接触しても感染を防ぐことができるそうですが、これは激しい縄張り争いで傷を負うことが多く、治癒を早められたものが生き残っていった進化的適応であるという推測があります。

    citora
    citora 2008/04/09
  • 地球の自転速度周期的変化に新説 | スラド サイエンス

    中日新聞の記事によると、下部マントルの最深部にあるポストぺロフスカイト相が、地球の自転の速さを周期的に変化させる要因になっている可能性があることを廣瀬敬東京工業大教授らの研究チームが突き止めた。 Spring-8のプレスリリースにさらに詳しい説明がある。 一日の長さは周期的に変動していることが知られています。またその周期は数十日、数年、数十年単位とさまざまですが、このうち数十年周期で起こる、数ミリ秒の変動がもっとも大きなものです。この変動は、マントル最下部が高電気伝導層であることにより、金属コアとの強い電磁気的結合が生じ、その結果液体の金属コアと固体のマントルの間で角運動量の交換が起こることで説明できます。すなわち、液体コアの流れが変化することによって、地球磁場が変動し、マントル最下部にローレンツ力が働いて、マントル(地球)の自転速度が変化するのです。今回の実験によって、マントル最下部(ポ

    citora
    citora 2008/04/05
  • オメガ・ケンタウリの謎を解く | スラド サイエンス

    家/.の記事より。日からは見にくいものの、あまりの明るさと満月に匹敵する巨大さからかつてはケンタウルス座ω「星」とされたこともあった大球状星団、オメガ・ケンタウリことNGC5139は、その性質が謎に包まれていたが、ようやくその解決に目処が立ったようだ。European Space Agencyのニュースによれば、オメガ・ケンタウリの中心部には太陽の40,000倍ほどの質量のブラックホールが存在することが判明したという。このことは、そもそもオメガ・ケンタウリは球状星団ではなく、実は周りの星が剥ぎ取られてしまった矮小銀河である可能性を示唆している。報告によれば、このような中間質量ブラックホールは、超巨大ブラックホールに成長する可能性もあると言う。 論文は、Astrophysical Journalに掲載される予定。

    citora
    citora 2008/04/05
  • 「ピーナッツ型連星系」発見される | スラド サイエンス

    家/.の記事より。米オハイオ州立大学が行っている研究で、「yellow supergiant eclipsing binary(黄色連超巨星)」と呼ばれる、めずらしい形の連星系が発見されたそうです。非常に明るい二つの巨大な星が近距離で互いのまわりを回り、互いの恒星物質さえ共有しているそうで、ピーナッツのような形に見えるとのこと(オハイオ州立大学の記事に動画あり)。このような連星系は非常に稀なタイプの超新星を引き起こすのではないかと研究者たちは推測しています(Astrophysical Journal Lettersの論文概要) 家では、この形がピーナッツより何かに似ていると話題になっていました…。

    citora
    citora 2008/04/03
  • 原子爆弾製造の際は特許侵害にご注意を | スラド サイエンス

    家記事によると、原子爆弾製造には2000超の特許が絡んでいるそうです。第二次世界大戦中に原爆を製造した「マンハッタン計画」では製造に関わる関連要素にコードネームを振り(「プルトニウム」は「銅」と呼ばれるなど)、個々の科学者には全体像が見えないように情報を区分化した厳重な体制の国家機密プロジェクトでした。一方で、核開発においてアメリカが実質的独占を握ることを狙い、マンハッタン計画は数多くの特許申請を行ったそうです。皮肉なことに暗号化されていた情報も申請された特許では理解できる記述に。そこで特許情報が公に出るのを避けるために米政府は「特許出願は受理されるが、その情報を実際に確認できないようにすることが可能であるという法律」を活用し、特許情報には機密スタンプが押され、金庫に隔離されたということです。 原子爆弾に関わる多くの特許はまだ機密事項だそうですが、機密情報の公開とともに少しずつ明るみに出

    citora
    citora 2008/04/02
  • 根本的にデブを阻止できる? | スラド サイエンス

    asahi.com経由、理化学研究所のプレスリリースによると、生活習慣病に関連するタンパク質複合体の結晶構造を決定することに世界で初めて成功したとのこと。文部科学省「タンパク3000プロジェクト」の一環として実施したものだそうだ。 余剰栄養が脂肪として体内に蓄積されることは知られているが、その初期段階で必須の酵素「アセチルCoAカルボキシラーゼ」の働きを制御すれば、原理的に脂肪の蓄積を阻止できる。その制御のために使うタンパク質の結晶構造が今回解明でき、薬を作る道ができたということのようだ。以下、リリース文内の引用。 具体的には、アセチルCoAカルボキシラーゼのBCCPと呼ばれる部分の活性化を薬によって制御します。そのような薬を開発するためには、この活性化を触媒するBPLと呼ばれる酵素とBCCPとの複合体の立体構造を決定する必要がありますが、この複合体は非常に不安定で、その構造解析はいまだ成

    citora
    citora 2008/04/01
  • 宇宙エレベータが直面する「揺れ」の問題 | スラド サイエンス

    New Science の記事読んで、要約むずかしいのでタレコミさぼった自分が言うのは図々しいけど、家もそれ受けたこっち版も問題のたてかたが筋違い。 断わっとくけど、以下長いよ。読み飛ばしできないよ。 まず、宇宙エレヴェーターは原理的には非のうちどころがないもの。 だからと言って工学的に可能、実用になるとはゆかないのは言わない約束。 静止軌道から上方と下方にテザー(ケーブル)をゆっくりと展開してやれば、下方では重力が、上方では遠心力が卓越し、最終的には下端を地表に固定できる。 地上から積みあげるのは不可能だし、テザーの材質も柔軟な、つまりエラスティックな紐やロープでなくちゃいけない。 この時、上端をさらに伸ばすか、上端にさらに重しをつけてやれば、地表部のテザーには上向きのテンションがかかる。そこでこの重み以下の荷物ならテザーごしに持ち上げてやれる。 持ち上げに必要なエネルギーは、下向きに

    citora
    citora 2008/03/30
  • 五輪開会式にかける中国の気象操作プロジェクト | スラド サイエンス

    ストーリー by nabeshin 2008年03月28日 17時38分 コスモもとい、窒素酸化物クリーナーもぜひ 部門より 過去記事にもありましたが、オリンピックの開会式での雨を回避する中国の気象操作プロジェクトについてのMITのレビューが家にて紹介されています。 記事によると「中国の気象工学プロジェクトは世界最大規模であり、1,500人の気象操作の専門家が30の航空機とその乗組員とともに37,000人の臨時雇い労働者の指揮をとる。臨時雇い労働者のほとんどは小作農民であるとのこと。7,113の高射砲と4,991のロケット発射装置を駆使して雨雲を散らす」そうです。会場から遠い雨雲に対してはヨウ化銀とドライアイスの混合を空に打ち上げ降雨を促す方法をとり、スタジアム近辺の雨雲へは液体窒素を用いて作った冷却材を打ち上げ、雨粒のサイズを小さくし数を増やすことにより、会場に雨が降ることなく雨雲が過

    citora
    citora 2008/03/29
  • 高圧下でシランを超電導物質に | スラド サイエンス

    ちょっと古い話になるが、3/14のScienceに、Silane(シランSiH4)を高圧下で超電導物質にするのに成功したという論文が出た。この研究を発展させると常温超電導体にできるかもしれないと、EETIMES JAPANの記事では言っている。 シランの超電導性を見付けたのは、カナダのUniversity of SaskatchewanのJohn Tseのグループ。同グループの論文の要旨によると、シランを、50GPa(50万気圧くらい)の高圧にすると金属になり、さらに96GPaで17Kに冷却したところ超電導性を確認できたとのこと。論文からすると、EETIMESの記事は意味不明な点が多いが、まあ夢の導線にまた一歩近付いたということで。

    citora
    citora 2008/03/27
  • ポストシリコンの物質はグラフェン? | スラド サイエンス

    家記事より。グラフェンという物質では熱振動が電子伝導に極めて小さい影響しか与えないことが、メリーランド大学の研究によって明らかになったそうです。グラフェンとは原子1つ分の厚さのグラファイトのシートから成る、半導体と金属の両要素をあわせ持つ物質で(以前のストーリ)、ポストシリコンとしても期待されています。電子の移動しやすさを示す移動度(mobility)では通常の室温において200,000cm2/Vsにも達し、既存の半導体で一番高い電子移動度をもつアンチモン化インジウムの77,000cm2/Vsと比較しても非常に高い値を出しています。また、室温での電気抵抗率も銅と比べ35%ほど低く、より高速なチップや生科学センサなどの技術への応用が期待されるとのことのことです。 Computerworld記事によると、既にIBMと日立はグラフェンを使った原子レベルトランジスタの共同研究を始めているようです

    citora
    citora 2008/03/27
  • 40年近く答えの出なかった数学の難問が解かれる

    家記事より。イスラエルのロシア系移民Avraham Trakhtman氏が40年近く解答が出なかった数学の難問に答えを出したそうです(論文PDF)。Benjamin Weiss氏とRoy Adler氏によって1970年に最初に提示されたRoad Coloring problemと呼ばれるこの問題は、与えられた有限数の道がある場合、その道を色分けにより記号化し、どこを始点にしようともある目的地点に到達できる方法があると仮定したもので、「実生活に例えるとすれば、友人の家への行き方を尋ねた時、自分がどこにいようとその友人の家に到達できる方法を教えてもらうということにあたる」ものだそうです(en.wikipedia.orgより)。今回導き出された答えは情報科学などの分野で有益に応用される可能性があるとのことです。 63歳のTrakhtman氏はこの命題への答えをたった8ページの論文にまとめ、こう

    citora
    citora 2008/03/26