米国の真の危機は、中長期的に基幹産業たる金融産業が 衰退し、それに伴って潜在成長率が低下していくことにある。 2008年7月25日 金曜日 ◆米国の金融産業は衰退し、潜在成長率低下という本質的危機を迎える 7月23日 ダイヤモンドオンライン 辻広雅文 米国の真の危機は、目の前で激しく軋む金融システム危機ではなく、中長期的に基幹産業たる金融産業が衰退し、それに伴って潜在成長率が低下していくことにあるのではないだろうか。 サブプライムローン問題が暴きだしたのは、30%や40%ものリターンを得られるという投資銀行とその出資者が抱き続けた野望が今や幻想に過ぎない、という事実である。とすれば、その金融産業に支えられてきた覇者米国の経済成長は、砂上の楼閣と化すのではないだろうか。(中略) 21世紀に入って、そもそも投資銀行やヘッジファンドがハイリターンを得るのは難しい局面に至っていた。その焦りがサブプ