地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。 ●【記者手帳】米中に挟まれ綱渡りの韓国 朝鮮日報 2008/05/30 中国外務省の報道陣が29日、「韓米同盟は冷戦の産物」だとした2日前の自身の発言は「政府の公式な立場だ」と言った。失言か外交上の欠礼かという論議の中で、中国政府の真意をかばった韓国政府は面目を失った。問題発言がソウルに飛び込んできたその日、別の声も聞こえてきた。 ルード米国務次官補代行(軍縮・国際安全保障担当)は、大量破壊兵器拡散阻止構想(PSI)への公式加盟を要請してきた。PSIはミサイル防御(MD)計画とともに中国が対中けん制用ではないかと疑っている軍事的懸案だ。「北東アジアのバランサー論」を掲げた盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が2006年に加盟を留保した際、「決定を尊重する」とした米国は今回、要請のトーン