高校の吹奏楽部員たちの青春を描いたTVアニメ「響け!ユーフォニアム」の舞台となった宇治市で、劇中ゆかりの地を探訪するファンの〝聖地巡礼〟が熱を帯びている。放送は終了したが、ファン待望のDVDとブルーレイの発売が順次始まっており、巡礼者は引き続き増加しそうだ。アニメの効果でお茶と源氏物語のまちのイメージとはまた違った角度から脚光を浴び、新たな観光振興や地域活性化へ地元の期待が高まっている。 作品はKBS京都などで4月から今月初旬に放送された。架空の「北宇治高校」の吹奏楽部で、全国大会出場を目指し練習に打ち込む部員たちの葛藤や恋愛模様が描かれている。実在の宇治の街並みや宇治川河畔の風景、社寺、県(あがた)祭などが登場する。 放送を受けて、市と市観光協会は観光センターにコーナーをつくり、巡礼で訪れた人々が自由にメッセージを書き込めるノートや登場人物のパネルなどを設置した。コーナーの机といすは、北