印刷 東京大学は9日、博士号取得論文など四つの論文・著書で盗用をしたとして、同大社会科学研究所の安藤理助教(33)の博士号(教育学)を取り消したと発表した。同大が博士号を取り消すのは、2010年に論文盗用が発覚したトルコ人の元助教に次いで2人目。 東大によると盗用と判断されたのは、安藤助教が09年7月に同大大学院教育学研究科に提出した博士号取得論文と、この論文を元に出した著書。出典の記載をせず他人の文献から引用するなど、計14カ所が不適切だった。さらに、11年3月に出した論文2本も、全体の5割が盗用だった。安藤助教は「基本的なマナーが欠如していた。多くの方に迷惑をかけ、反省している」と話しているという。