都内私立大に通うA君は就職活動の面接で思わぬ質問を受けた。 「君のエントリーシートに”杭”っていう漢字があるけど、これ学校で習わない字だよね」 A君は自己PR欄に「出る杭になってもへこたれない」と書いたのだ。 「学校で習っていない漢字を使うなと小学校の先生に教わらなかったの?」 面接官に厳しい口調で「君は小学校からやり直せ」と叱られたA君、1週間後に不採用の通知が届いた。 「確かに学校で習っていない漢字を使いました。でもそれほど悪いことだとは知らなかった」 事情通の就活エージェントはA君の件について次のように分析する。 「皆が知らない漢字を使うことは、ひとりだけ外国語で喋るようなもの。著しく協調性に欠ける行為です。A君は”杭”という常用漢字外の漢字を使った。これは社会人としての適性を厳しく問われても仕方ありません」 またA君のように知性を見せびらかす人物は入社したとしても職場で浮きがちだと