名前はピー助。雛から育てて、もうじき丸7年になるところだった。 俺はずっとピー助と二人で暮らしてきた。来月には40歳の誕生日を祝ってもらうつもりだった。それなのに。 どうして死んじまったのか。原因はわからない。医者は金属アレルギーかもしれないと言う。 俺はいつも気が向くとピー助を籠から出して、部屋で一緒に遊んでた。その時に何か毒になるものを啄んでしまったのかもしれないと医者はいう。だとしたら完全に俺のせいだ。注意が足りなかった。後悔で胸がつぶれる。 ピー助が喋る言葉は芸人のフレーズばかりだった。「ワイルドだろ~」「そんなの関係ねえ!」「ダメよ~、ダメダメ!」今となっては時代遅れのギャグばかりだ。ピー助が喋るたびに部屋には微妙な空気が流れた。「すべってるぞ」俺は小声でつっこむのが精一杯だった。まあ、ぜんぶ俺が教えたんだけどな。ごめん。学がないからろくな言葉を教えられなかったよ。 俺が最後に聞