今年は高3の古文だけの授業を受け持つことになっていて、源氏や大鏡、枕草子などを一緒に読んでいく授業をしています。 あらためて教科書に載っている教材を見渡してみると、注釈が少なすぎるように思います。あれは家に帰って予習をしてもわからないところが多分にあるのではないかと思います。 僕たち教員が読む本で有名な注釈書でも、あんなに簡素な注釈というのはありません。頭注脚注補注とびっしりと詰まっていますが、教科書ではそうなっていません。それでも一部の生徒はネットを使って理解しているようですが、それでもそういう生徒が授業後にやってきて質問をしています。そこまでして予習をさせていくものなのかどうか、正直あやしいと思っています。 これからは教材ありきではなく、おそらくはその組み合わせや生徒の育成すべき力に従って配列、編成されていくと思いますが、そうであっても教科書の注は豊富であるに越したことはありません。こ