物議を醸した息子の「最低広島」発言 本来の僕は、極度の人見知りでした。 巨人に入団してはじめの頃は、ファンの方々とどう接していいかわかりませんでした。「サインください」と言われても、ほとんど断っていたので気分を害した方もいたと思います。当時は「本当に俺のサインがほしいわけがない。気を遣って言っているのだろう」と思っていました。ファンと目を合わせようともせず、なかば無視するように去っていく。当時のファンの方々には申し訳ありませんが、僕自身どうしていいかわからなかったのです。 そんな僕を叱ってくれたのが、妻でした。 「ファンの方がいるから、野球選手はご飯を食べられるんやろ。そういうことをちゃんとしないとダメよ」 妻からそう言われてハッとしました。それ以来、よほどのことがない限りサインを求められたら「僕なんかでよければ」と書かせてもらうようになりました。プロ野球選手時代と比べて大幅に収入が減って
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