青い小さな箱の中で、黙々と文字を書く。大阪は谷町六丁目の「ことばを食べるカフェ みずうみ」という、壁一面真っ青なスペースで展示をすることにした。でも仕事にかまけて全く準備ができず、展示当日の今日になって準備をしているというわけ。だから、展示と銘打つには恥ずかしいクオリティだけれど、何回も失敗して恥をかけばいいのだと開き直った。冷房のリモコンを見つけられず、じんわり汗をかく。暑いし、焦っている。もうすぐオープンの13時。 ただし、焦っているのは今日に限ったことではない。今月は展示のほかにもお洋服づくりも進めていて、本業の執筆も1カ月で60本承った。周りの人たちに「最近楽しそうだね」「イキイキしているね」「やりたいことをやれていていいね」と言われるし、楽しくはあるのだけど先行きが本当に不安だ。理由はわかっている。気づかないフリをしている。 13時になっても人は来ず、「みずうみ」のオーナーさんと
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