川に潜って生きものを見る 水中メガネをつけて川に潜ると、地上からは見えない生きものたちのさまざまな営みを見ることができます。人影に驚いて大きな岩の隙間に我先に隠れようとするウグイの群れ、コツコツと音をたてながら石の表面の小さな虫をついばむムギツク、浅瀬で喧嘩する今年生まれの小さなカワヨシノボリたち。 魚たちの営みは夜になっても続きます。川底をライトで照らすと昼間は砂の中に隠れていたカマツカが川底でジッとしている横を、アカザが数匹ひょろひょろと通り過ぎ、少し視点を移すと1m近いオオサンショウウオが隠れ家から身を乗り出して獲物が来るのを待ち構えています。 冬の川では魚はほとんど動きませんが、たくさんの水生昆虫たちが活動しています。急な流れの岩の表面では、アミメカワゲラの一種がブユの幼虫に襲いかかり、ブユの幼虫はお尻の吸盤を岩からはなし、岩にくっつけた糸にぶら下がることで難を逃れます。岸近くの浅