J2(プロサッカー2部リーグ)チーム、V・ファーレン長崎の社長を、2020年に父の髙田明氏から引き継いだのが長女の春奈氏だ。大学を卒業して東京の大企業で働いていた彼女は、なぜ長崎に戻り、父から社長を引き継いだのか。スポーツライターの元川悦子さんがリポートする――。 出身地を聞かれるのもイヤだった 2021年Jリーグも開幕から2カ月が経過し、いよいよ勝負が本格化しつつある。2024年には長崎市内に新しいホームスタジアムが開業する予定のJ2チーム、V・ファーレン長崎は、「今季こそ1部リーグ昇格を果たす」という目標を掲げて始動した。 そのクラブを率いるのが、Jリーグ唯一の女性経営者である髙田春奈社長(43)。テレビショッピングでおなじみの「ジャパネットたかた(現ジャパネットホールディングス)」創業者・髙田明氏の長女だ。 ジャパネットは2012年からV・ファーレン長崎のメインスポンサーになっていた