2013年8月27日の打ち上げが中止となり、同年9月14日に打ち上げを延期したイプシロンロケット試験機。そのイプシロンロケットに搭載されて打ち上げられるのが、惑星分光観測衛星「SPRINT-A」である(図1)。SPRINT-Aは、小型の科学衛星で、そのミッションは大別すると3つある。
「ようやく心の底から笑える状態になった。最後は新しいものを生み出す、生みの苦しみを味わったが、終わってみたら最高だった」。宇宙航空研究開発機構(JAXA) イプシロンロケットプロジェクトチーム プロジェクトマネージャの森田泰弘氏は、9月14日16時15分から開催されたイプシロンロケット試験機の打ち上げ経過記者会見でこう語った。Tech-On!でも既に報道しているように、同ロケットは打ち上げをこれまで2度延期していた。しかも、そのうちの1回は、打ち上げのわずか19秒前での中止だった。多くの人々の期待を裏切ってしまった申し訳なさなどから、森田氏は精神的にも肉体的にも厳しい状況にあり、「眠れない日々もあった」と打ち明けている。今回の同ロケットの打ち上げを管制室から見守っていた同氏は、飛んだ瞬間、「心の中で『飛んだ』と叫んだ」と吐露した。
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