ある飲み会で、「自分はSかMか?」という話題になった。そのとき友人が唱えた持論に、なるほどと感心させられたことがある。 彼はいわゆる“イジられキャラ”であり、印象的には完全に「M」だが、「自分はSだ」といってはばからない。それはなぜか。いわく、「俺がみんなにイジられてやっているのだ」と。 サディズムとは本来、相手に肉体的または精神的苦痛を与えて性的興奮を得ることを指す言葉だが、性格診断レベルの文脈においては、「相手との関係性において支配者側に立とうと志向すること」くらいの意味合いで用いられてもいる。 そう考えると、弱者を演じて他者に自分をイジらせ、相手を意のままに操って精神的な満足感を得るというのは、確かに「S」的な態度である。 ずいぶんねじれてはいるが、これもひとつのコミュニケーションスキルなのだろう。 さて本書は、芸人の有吉弘行が持ち前の「毒舌」を切り口におくる、周囲の人間をたらし込ん
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